玄米は健康
玄米には、なんと白米の約9倍もの食物繊維が含まれています。食物繊維は便秘の解消に効果的なだけでなく、体内の余分なコレステロールや糖分、発ガン物質などの有害物質の排出を促すことで、糖尿病やガン、動脈硬化から引き起こしやすい脳卒中や心筋梗塞など生活習慣病を防ぐのにも一役買っくれます。 日本人の食物繊維の所要量(目標摂取量)は1日あたり20~25gとされています。
実際の摂取量はそれより平均で5~10g不足しているといわれますが、毎日食べるごはんを白米から玄米に変えるだけでも、その不足分を十分に補える計算になります。
玄米をよく噛むことで効果がさらに高まる
ごはんや玄米が太りにくい食べ物であるのには、もう一つの理由があります。それは、インスリンの分泌を低く抑えるという点です。 アメリカのスタンフォード大学の研究グループが、ごはん、パン、ジャガイモを摂取した時のインスリン分泌量を比較したところ、同じデンプン食品でも、ごはんのインスリンの分泌量が最も少ないことがわかりました。インスリンは食事から摂取したエネルギーを脂肪に作り変え、体内に蓄えるのに大きな役割を果たしているホルモンです。
そのインスリンの分泌量が少ないということは、太りにくい食品だということです。 ごはんがインスリンの分泌を低く抑える理由は、粒状であるために、口の中ですぐにとけてしまうジャガイモなどにくらべて消化吸収が遅いからです。ごはんよりも消化吸収に時間のかかる玄米は、より太りにくい食べ物であると考えられます。 また、玄米はよく噛んで食べなければなりませんが、この「よく噛む」ということが、ダイエットには非常に重要なのです。
同じ食品でも流動食にして食べた場合にくらべて、よく噛んで食べた場合は体熱産生反応が4倍も高いという研究結果もあります。
食べ物をよく噛むほど、ノルアドレナリンというホルモンの分泌が促され、体じゅうの細胞を刺激して体熱産生反応を高めるのです。この点において、玄米の効果は普通のごはん以上といって間違いありません。 さらに、玄米は食物繊維を豊富に含んでいますから、便秘も解消して、おなか回りをよりスッキリ見せる効用も期待できます。
玄米ダイエット
「ごはんは太る」というのは、科学的にはまったく根拠のない俗説です。むしろごはんは太りにくい食べ物です。そして、その特徴をよりはっきりと示しているのが玄米です。
食事をしたあと体がポカポカとしてくるのは、だれもが経験したことがあるでしょう。食べたものがエネルギーとなって体外へ放散されるからで、これを「体熱産生反応」といいます。この体熱産生反応が大きいほど、太りにくい食品といえます。というのも、摂取したエネルギーが熱となって放散され、その分、脂肪として体内に蓄えられにくいからです。
アメリカのワシントン大学の研究グループが行った実験によると、同じカロリーの食事でも、高脂肪食を食べたときに比べて、高デンプン食を食べたときのほうが体熱産生反応が大きいという結果が出ています。これは、ごはんなどのデンプンを体内に蓄えるための貯蔵能力にくらべて小さいために、蓄えきれないデンプンをエネルギーとして対外に放出してしまうからです。
お奨めの発芽玄米
最近、健康に関心の高い人の間で話題になっているのが発芽玄米です。これは通常の玄米を0.5~1mmほど発芽させた状態の米のことです。もともと玄米は白米にくらべ、栄養成分をより豊富に含んでいます。そうした玄米のパワーをさらに高めたのが、発芽玄米なんです。 ではなぜ、玄米がパワーアップするのでしょう。その鍵は、文字どおり「発芽」にあります。
植物が次世代を担う新しい生命を誕生させるとき、その内部では劇的な変化が起こります。
玄米にはカリウム、カルシウム、マグネシウムなどなど人体の生理作用に不可欠なミネラルが豊富に含まれています。ただ残念なことに、発芽前はフィチン酸という成分と結合してかたい顆粒状になっているため、体内に摂取しても吸収率が必ずしもよくないという面があります。
ところが玄米を発芽させると、フィターゼという酵素の働きで、両者の結合がとれて、体内での吸収率が飛躍的に高まるのです。
また、人が老化したり、生活習慣病(成人病)になったりする原因には、体をサビさせる働きのある活性酸素という物質が関わっているといわれます。発芽玄米では、体内で発生した活性酸素を除去する抗酸化物質の働きも、より活発になります。
普通の電気炊飯器で炊く
玄米を選択する機能がついていない炊飯器でも、水の量を少しふやし、30分以上水に浸すと十分においしく炊くことが出来ます。
ほとんどの家庭では、夜に炊飯器のタイマーをセットしていると思います。 朝ごはんを玄米にして、昼や夜は別のものにするといった方法をとれば、それほど無理なく実践できるのではないでしょうか。
少量ずつでも長期間続けたほうが効果があります。